ロンドンを訪問してきましたので、現地の様子を簡単にご紹介いたします。
今回の目的は、オークションのビューイングと、現地の専門家との面会です。
オークションのビューイングが開催されている会場です。
ビューイングの来場者は、全ての楽器を手に取り、自由に試奏をすることができます。
また、現地の専門家の方々から弊社の楽器に関して、意見をいただきました。
今回は来年のカレンダーの写真にもなっているヴァイオリンに関して、
創業者窪田の見立てとおり、Nicolo Amatiで間違いないとの見解をいただきました。
この楽器は30年程前に、創業者の窪田が仕入れた楽器ですが、当時は製作家までは特定できず、
文字通りバラバラの状態でした。
その後、ディーラーとして膨大な経験を積み、最終的にNicolo Amatiではないかと結論づけた楽器になります。また、数多くの名器の修復を繰り返しながら蓄積した独自の技術により、オリジナルの状態に近い形で、現代に蘇らせることができました。
このように窪田の鑑定眼により集めた名器は、関連会社のカノンを通して、プレーヤーの皆様にお貸ししています。
最終日の夜には、ロイヤルフェスティバルホールにて、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートによる
シューマンのチェロ協奏曲とブルックナーの交響曲第4番を聴いてきました。
チェロのTruls Mork氏の心を揺さぶるシューマン、大変素晴らしい演奏でした。
(使用楽器はMontagnanaかと思っていましたが、違う楽器のようでした。ご存じの方は教えてください。)