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シャコンヌホーム 「ナチュラル」-本来の響きを求めて-
  楽器の形と音

 

もうすぐ、土用の丑の日ですが、先日、美味しいウナギの蒲焼きを食べました。ウナギの蒲焼きの外観は、それほど変わりませんが、身や皮の食感、風味、タレの味等お店によってかなり違います。お料理では、たとえ同じ食材を使って作ったとしても、切り方、火の入れ方、味付けのタイミングなどの違いで、食した時に、別物に感じてしまうことがあります。

外観はとても似ているけれども実は全然違うということは、ヴァイオリンにも当てはまるような気がします。ストラディヴァリが現れるまではモーツァルトも弾いていたといわれるドイツのヴァイオリン製作家シュタイナー(c.1617-1683)を模した楽器が多かったと聞いたことがあります。しかし、現在ではストラディヴァリの形を模している楽器が大変多く見られます。これらは一見、同じように見えますが、出てくる音までストラディヴァリと同じという楽器は、ごく僅かです。板の厚さや、色、膨らみやf字孔の形等々外観がとても良く似ていても、音色まで同じという楽器は、本当に少ないようです。

2013年の春の展示会ではストラディヴァリとガルネリ・デル・ジェスの形についての比較展示がありました。パガニーニやハイフェッツが使用していたことで有名なガルネリ・デル・ジェスもストラディヴァリとセットでヴァイオリンの2大名器といわれることから、コピー楽器が数多く見られます。展示会期中に行われた社長 窪田の講演会で、「有名なフランスのヴァイオリン製作家ヴィヨーム(1798-1875)の楽器にもこの2モデルがあり、私は両方とも弾いたことがあるけれども、その音は両方ともストラドやデル・ジェスの音ではなくヴィヨームの音であった」と話していました。

これは、ヴィヨームの楽器の外観はストラディヴァリやガルネリ・デル・ジェスのコピーだけれども、製作過程のどこかがオリジナルのストラド、デル・ジェスとは違うヴィヨーム独自のものだったということです。たとえば、天然の木材は均一ではなく一枚の板の中でも強度の強い部分と弱い部分が混在している状況なので、板の厚さをコピーしてもオリジナルの楽器をコピーしたことにはなりません。新作シャコンヌは板の厚さをコピーするのではなく、強度を均一にするという製作方法とニスがオリジナルとほぼ同じなので、形だけでなく音色まで再現できているのです。つまり、窪田の作るストラドタイプとデル・ジェスタイプの楽器は、新作シャコンヌの音というよりも、ストラディヴァリ、ガルネリ・デル・ジェスの作られた当初に非常に近い音が出ているということになります。

新作シャコンヌにもストラドモデルとデル・ジェスモデルがあります。また、フランス製や中国製などさまざまなストラドモデルやデル・ジェスモデルの楽器もあります。これらの楽器を試奏することで、形は同じでも違う音がでること、逆に同じ製作家の楽器でも違う音質になるということも実感していただけると思います。ご来店の際は、ぜひ色々な楽器をお気軽に弾いてみてください。(N.Y.)

 


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