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シャコンヌホーム 「ナチュラル」-本来の響きを求めて-
  スティックの傷

 

毛替えで来店されたお客様の弓のスティックに写真のような傷が付いている物を見かけます。これは弓を押さえ付け過ぎてスティックと弦が擦れ合うことによって付いた傷です。単純に毛の摩擦力が足りないために押さえ付けている場合はきちんと毛替えをすれば解決する問題です。また弓を傾け過ぎたり演奏中に勢い余って押さえ付け過ぎてしまった場合は演奏技術の問題なので致し方ないでしょう。しかし弓を過度に押さえ付けてしまう原因は他にも色々あるのです。

原因の一つは毛の張り具合です。弓は一本一本強度が異なるため、どれぐらい毛を張るかは弓ごとに異なります。柔らかい弓は少し強めに毛を張らないとスティックが曲がってしまい弦に触れてしまいます。見た目で張り具合を決めるのではなく実際に音を出しながら調整するほうが良いでしょう。

もう一つの原因は弓ではなく実は楽器にある場合です。きちんと調整されている楽器は過度に押さえ付けなくても音が出ます。もし音が出ないからといって過度に押さえ付けてしまうとスティックに傷が付くばかりか、毛が極端に早く切れてしまう原因にもなります。心当たりのある方は一度楽器の調整を疑ってみる必要があります。余談になりますが「ストラディヴァリは弦の1cm上を弾け」と言われるほど押さえ付けて弾いてはいけないそうです。あれだけの音量が単純に弓の圧力と比例している訳ではないということをこの言葉は物語っています。

傷付いた弓は見た目が悪いばかりか、弦に触れた際の摩擦熱によってスティックが変質してしまい本来の機能を失ってしまいます。大切な弓を長く健康に保つためにも、お手持ちの弓や楽器をもう一度チェックしてみてはいかがでしょう。他にも松脂の量や弦の種類(張力)など、原因を考えていくとスティックの傷には多くの情報が含まれているのです。(T.M.)

 


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