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ストラディヴァリはその長い製作期間を通して様々に製作スタイルを変えており、60歳を過ぎた頃の作品が、ひときわ高く評価されています。このことから、たゆまず最高のヴァイオリンを追求し続けた生涯であったことが想像されます。彼のヴァイオリンは、製作当時はどんな楽器だったのでしょう。それは現在目にするような古色蒼然とした外観ではなく、ニスも塗りたての新作ヴァイオリンであり、ボディも削りたての新しい木で、より柔らかく振動していたと思われます。

木材やニスは酸化することによって、年月を経るほど硬さを増していきます。基本振動数が上昇し、低音が出にくくなります。ヴァイオリンなど木の共鳴箱を持つ全ての楽器は年月とともに、このように変化していきます。

板厚が厚めに作られたヴァイオリンは、初めの頃は材の新しさやニスの柔らかさも手伝って基本振動数も低く押さえられ、低音も比較的出ていたものが、酸化が進むにつれて硬くなり、低音が痩せ、倍音の出方に乱れが生じ、音色の自然な豊かさが失われていきます。これは近代以降に製作されたヴァイオリンの持つ一般的な傾向であるといえます。

ストラディヴァリといえど、酸化による音の変化は避けられず、失われたものもあるはず。しかし300年経った現在でも豊かな音量と音色を保っており、最高のヴァイオリンとして認められています。そこに何か秘密があるのでしょうか。

彼より100年も前、ガスパロ・ダ・サロという製作家がいました。アンドレア・アマティとともに、初めてヴァイオリンを完成させた人といわれています。ストラディヴァリは恐らく、ガスパロの楽器を見て‘100年の経過が与えた変化’を知ることが出来たでしょう。そこから、時を経てもなお豊かな音を保つ構造のヒントを得たのではないでしょうか。それは、酸化により硬化していく響板を、継続して響かせるための“絶妙の弱さ(薄さ)”を思いつくヒントであったと思われます。この響板の薄さによって基本振動数の充分な低さを保ち、酸化によって逆に得たもの(高周波の倍音とレスポンスの速さ)をプラスして今日の評価に繋がったのです。(I.M.)

 


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