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シャコンヌホーム 「ナチュラル」-本来の響きを求めて-
  オールドイタリーと新作CHACONNEの音響分析

 

NHKと名古屋芸術大学のご協力により、オールドイタリーや新作CHACONNEなど6本のヴァイオリンを弾き比べ、出てくる音を科学的に比較・分析する機会がありました。展示会にて、その時のデータをグラフにしてできるだけわかりやすく掲示いたしました。

そのグラフとは、それぞれの楽器のG線開放を弾いた時に出てくる、倍音の成分をグラフにしたものです。このグラフを見ると、私たちも驚くくらい、ストラディヴァリの発する音のグラフと、新作CHACONNEのグラフとは酷似しています。

また、ストラディヴァリをはじめとするオールドイタリー、そして新作CHACONNEの共通点は、偶数倍音の成分が多いということ。偶数倍音が多いということは、基音に調和ししっかりした美しい音に聞こえるということです。(基音とは今出そうとしている音。この分析での基音はGです。)

逆に奇数倍音というのは、基音との親和性が低いものが多く、一つの音の中で基音と倍音がぶつかり、ノイズに聞こえてしまう可能性があるということです。
※基音がソの時の偶数倍音:ソ、ソ、レ、ソ、シ、レ… 
※基音がソの時の奇数倍音:レ、シ、ファ、ラ、ド♯、ミ…

先日、ご来店いただいた方が「新作CHACONNEは重音が溶け合って響くけれど、他の楽器では重音の時、耳元では大きく聞こえるけれど混じり合わないこともある気がするんです。」と仰っていました。この方にはグラフを使ってご説明しましたが、混じり合わない時というのは、基音同士は親和性があっても、その(基音よりも多く出ている)奇数倍音同士がぶつかるためではないでしょうか。

このことは重音の時だけではなく、他の楽器とのハーモニーの時にもおこりうる現象でしょう。重音が溶け合わないということは、音楽的表現も制限されるようにも思います。ただ、こういう状態の楽器が一般的になってきているようにも感じるのです。

しかし、オールドイタリーが製作されていた頃、重音が溶け合うということは、普通というか必要十分条件だったようにも思えます。オールドイタリーや新作CHACONNEを使用して重音の美しい曲を弾いていただくのを聴くと、作曲家はこの‘溶け合う和音の響き’を求めて作曲されたのだろうと、ふけりながら心にも染み入っていく音を楽しんでいます。(I.M.)

 


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