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シャコンヌホーム 「ナチュラル」-本来の響きを求めて-
  「弓の消耗」について

 

「弓は消耗品と聞くことがありますが、実際はどうなのですか」という質問をしばしば受けます。私達は「弓は消耗するけれども、使い方に気をつけることで、その消耗をずっと遅らせ、何十年も寿命を延ばすことができる」と考えています。

現に、100年も150年も前に作られた弓が使用されていますが、それらが非常に良い状態で残されているのを目にすると、感動することも少なくありません。

以下、弓の消耗を遅らせるポイントを数回に分けて、いくつかご紹介していきます。


定期的に毛替えを行なう

毛は季節によって伸び,縮みします。夏場に毛替えした毛は乾燥した冬場には短くなり,ネジを最も緩めても張ったままの状態になることがあります。反対に冬場に毛替えした毛は、夏場に長くなり、ネジをいっぱいに巻いても張り切らないことがあります。これらはスティック(棹)、スクリュー(ネジ)、フロッグ(毛箱)にかなり負担をかけます。

さらに長い間、毛替えをしていない場合、片側の毛が切れて減り、毛の多い側の張力のみ強くなる為、スティックが横反りしてしまいます。


フロッグを手で支えてスクリューを回す

弓を張るときと緩めるときは、フロッグ(毛箱)を持ってボタン(ねじ)をまわす

フロッグ(毛箱)を持ってボタンを回す良い例
フロッグ(毛箱)を持ってボタンを回す良い例
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弓のさお本体とフロッグとの接点は思っている以上に弱く繊細で、弓に関する次のようなトラブル(フロッグ割れ・メネジのねじ山切れ・フロッグのがたつき・さお本体のオネジ穴の歪み)はほとんどがここで起こります。

フロッグ(毛箱)を持ってボタンを回す良い例


弓に合った毛の張り方をする

弓により、適した毛の張り具合というものがあります。毛を弱めに張っていると、スティックの側面が弦にあたり、傷ついたり、毛が擦り切れてしまいます。また、適正な張り具合ではない場合、弓の実力を発揮できていない可能性もあります。


汗をよくふき取る

手に当たる部分のオイルがはげ、さらには汗がしみ込み、スティックが膨らむような変形、摩耗しやすくなる可能性等があります。フロッグにおいては、パールアイやスライド部の貝が溶けたり、黒檀やべっ甲がもろくなります。


皮の巻きなおしをこまめに行なう

劣化した皮のまま、弓を使用していると、スティックの親指があたる部分が、凹み、えぐれた状態になります。


一本の弓を使いすぎない。サブボウと使い分ける

プロの演奏家は本番用、練習用、また、ソロ用、室内楽用、オーケストラ用と弓を使い分けている方が多いようです。


楽器の調整をよくしておく

反応の悪い楽器を弾く時は、弓に余分な圧力をかけて弾くことになります.特に銘弓は、繊細にできているので、スティックに悪影響を及ぼします。


強い熱、乾燥を避ける

強い熱にあてられることや、乾燥した環境下に長時間置かれることによって、スティックのコシがなくなってしまったり、スカスカとした芯の無いような質感になってしまうことがあります。

上記のことは、自身の演奏において最良の状況を望むことと同時に、後の時代に使用する人々の為にも大変重要なことであると私達は考えています。


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