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  古くなった方が音が良くなるのか

 

楽器を買いに来られた方に楽器をご紹介しているときに、「古い楽器と新しい楽器では古いものの方が良いのですか?」というご質問をよく受けます。時間が経った方が音が良くなるのか、というニュアンスです。ですから、今回はその事をテーマにしたいと思います。

このような質問は、アマチュアオケ、大学オケなどで演奏されている方にも人気のある新作楽器、そしてそれより価格としては少し上のクラスのフレンチヴァイオリンをご紹介したときに多く受けます。これらのフレンチヴァイオリンの製作年代は1900年前後のものが多く、最も古いものが400年以上前に作られている弦楽器としては古い方ではありません。呼び方もオールドではなくモダンといわれる時代のものです。しかしそれでも、年月が経ったことによる音の変化というものは十分あらわれています。

一般的には、楽器が古くなると、木が古くなって水分も抜けた事で反応が良くなり、音が良くなる、と簡単に考えられているようです。最初は鳴りにくい楽器も、弾きこんで、更に時間が経つことでよく鳴る楽器になる、ということも言われている様です。しかし、実際には必ずしもそうとは限らず、古くなることが良い影響を与えるか否かは、それぞれの楽器によって異なってきます。そして楽器が古くなるということは楽器の強さが変化していく事と密接に関係していますので、その視点からお話しすることにします。

例えばまず、とても頑丈な楽器を想像して見ましょう。このような楽器は音が鳴りにくい、というのは理解しやすいと思います。実際、特に低音については顕著です。逆に弱い楽器は一見鳴りやすいように感じますが、強い音は出ません。少し難しいですが、低音がよく鳴るためには楽器のボディに適度の柔らかさが、また高音が鳴るためには適度な硬さが必要なのです。

そして次に、楽器が古くなると木が硬く(強く)なる、ということを考えてみましょう。

時間が経つ事による木の変化を考えれば、ストラディヴァリをはじめとするオールド名器ができた当初は現在よりも大分柔らかかったと考えられますが、当時でも素晴らしい音だったはずです。そして現在でも音が素晴らしいのは、製作されたときに適度に柔らかく作られ、板が硬くなった現在でも強すぎないからでしょう。古くなってから音が良くなったのではないのです。

逆に、新しい楽器を作るときに、ある程度以上に頑丈に作ってしまうと、時間が経つにつれてますます頑丈になり、出来上がった時が一番音が良かった、と言うことも起き得るのです。

結論としてまとめると当然の事なのですが、楽器の音の良し悪し(=楽器の能力)と、古いか新しいかを同列に語ることは難しい。また、古くなることによる音質の変化はあるが、楽器によって古くなることが良い影響を生む場合とそうでない場合がある、ということになると思います。

冒頭に登場したモダンフレンチヴァイオリンなどは時間が経った事による影響が良い方にあらわれているものも多く、私たちは仕入れるときにその点も含めて良く鳴る楽器かどうかを判断して仕入れています。でも、それらのモダンフレンチヴァイオリンと新作楽器を弾き比べて、「新しい楽器の健康的な音の方が好き」という方も当然いらっしゃるし、弾いて気に入れば年代は関係ないという方も多いです。シャコンヌではその楽器の構造を理解した上で新作、モダン、オールド、どの楽器も音の良いものをご紹介できるよう、用意しています。 (T.S.)

 


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