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  木のいのち

 

先日、数年前に読んだ法隆寺について書かれた本を再度読んでみました。

法隆寺といえば、世界最古の木造建築です。
今から約1300年前、飛鳥時代に建てられたのですが、今尚、寸分の狂いなく真っ直ぐに建っています。また、建てられた当時とほぼ同程度の強度があるそうです。

木には二つの命があるといわれています。まず一つは、大地に根を下ろして生命活動をしている時の命(樹齢)。もう一つは、木が伐採されて木材となってからの命(耐用年数)です。樹齢100年の木であれば、少なくとも100年の耐用年数があるといわれています。

法隆寺は、樹齢1000年以上の木が使われているのですが、それだけの理由で今まで持ちこたえてきたのではありません。いくら樹齢と同じだけの耐用年数があるといっても、使い方次第で短くなります。 

法隆寺には飛鳥の工人の知恵と技術が凝縮されています。飛鳥の工人は、木の癖を見抜き、強い木、弱い木、ねじれた木、曲がった木を適材適所に使っており、また、日本の自然、風土を深く理解していたからこそ、長年の風雨や地震にも耐えることのできる構造的に大変優れた建物を建てることができたのです。

飛鳥時代に建てられた法隆寺は、藤原、鎌倉、室町、江戸、大正の各時代に修理されているのですが、それぞれの時代の建物に対する考え方の違いや、思慮を欠いた判断で、飛鳥の工人の意に反した不適切な修理が施されていたのです。

しかし、昭和の解体大修理の際にそれらはすべて取り除かれ、本来の姿を取り戻しました。時代の流れの中で、このようにすばらしい知恵や技術が失われていくのは非常に残念なことであり、また大きな損失だと思います。法隆寺の例は大変特殊ですが、今の建物に当時の知恵や技術はほとんど見ることはできないのではないでしょうか。 

さて、ヴァイオリンはというと、これも例外ではありません。アントニオ・ストラディヴァリ、ガルネリ・デル・ジェスによって最高の楽器が作られたのですが、時代の流れの中で、当時の素晴らしい考え方、本来の姿が見失われてきています。

その結果、現在世の中には、不適切な修理を施された楽器や、コストを重視した楽器(初心者用として低コストに抑えた為に、初心者にはとても扱いにくい楽器)等、本来の姿を失った、様々な考え方による楽器が出まわっています。

シャコンヌではアントニオ・ストラディヴァリ、ガルネリ・デル・ジェスをはじめとする大量のオールド楽器を修理・調整する中で、楽器の本来あるべき姿を再発見することができました。このオールド楽器の考え方をもとにして、不適切な修理を施された楽器を本来の姿にもどしたり、オールド名器の音色を新しい楽器で再現することに取り組んでいます。 

戦後、日本は急速な発展をとげました。また科学の進歩と共に大変便利な世の中になり、物や情報があふれ、豊かになったといわれています。しかし、その反面、先人達の素晴らしい知恵や技術が忘れ去られようとしています。世の中に溢れているものといえば利潤だけを追求したもの、これが大量に生産され、これらが目先のことしか考えられずに大量に消費されています。

本当に良い物、本来の姿のものが正当に評価されにくい時代になっているのではないかと思います.果たして、このような世の中が本当に豊かであるといえるのでしょうか。やはり、本当に良い物、本来の姿のものが正当に評価され、受け入れられて、使い捨てにされるのではなく末永く愛用される。そんな世の中が本当に豊かであると思います。

【参考文献】 
法隆寺を支えた木(西岡常一、小原二郎著)
木に学べ(西岡常一著)
木のいのち、木のこころ(西岡常一著)


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